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株式会社サンロフト

代表取締役社長 松田敏孝氏  Webシステム事業部 営業部 中村允哉氏  パステル事業部 今井洋志氏

  • UP : 2016/06/10
  • 静岡県焼津市

21世紀の進化論はITから始まる

「IT企業=理系」のイメージ?焼津にあるIT企業 株式会社サンロフトはそんなIT企業のイメージを覆すような事業を多数展開!創業者である松田敏孝社長、企画営業の中村允哉さん、ばりばり文系出身の今井洋志さんに、ITの仕事について聞きました!

テクノロジーを親しみやすく

静岡県焼津市にある株式会社サンロフトは、Web制作、システム開発、マーケティングの事業を主な柱とするIT企業だ。1992年に電気工事業を行っていた朋電舎のコンピューター事業部を分社化し、その後、独立した。

サンロフト創業以来、現在も代表取締役を務める松田敏孝社長は、「ITというものに可能性を感じていたからこそ、もう少し自由な形で事業を伸ばしてみたかった」と、当時の思いを教えてくれた。

松田社長を含む12〜13人のメンバーで立ち上げたサンロフトが主力事業となるWebサイト制作をはじめたのは1996年。初めて美大生を採用し、事業を展開した。しかし、当時は企業側もHPを重要視しておらず、担当者は「自分の仕事がない」と泣いていたそうだ。

「“ITは教えられるけど、デザインセンスは教えられない”ということで、当時は思い切ってITに関する知識のないその美大生を採用しました。トライ&エラーを行っていく中で、Webサイトで何を訴えたらいいのかが分かってきた」

 

時流にのりながら、未知の変化を楽しむ

創業から24年、それまでのIT業界は企業や家庭へのパソコンの普及、コンピュータのコンパクト化、家計簿や教育ソフトといったソフトウェアの多様化、インターネットの普及など、激流のように変わってきた。

「IT業界ほど進化が激しい業界はない。昨日できなかったことが今日には出来るようになるということが頻繁に起こる。この20年間におけるネットの回線スピードって100万倍ですよ。そんなことって他の業界には無いでしょ。現在の業界の形態や仕事内容は、僕がIT業界に入った当時からは全く予想がつかなかったですね」

今でこそ仕事でiPadを使う会社は多いが、松田社長によると、iPadのスペックは、松田社長が入社当時に売っていたコンピューターから考えれば何億円相当の価値があると言う。

「IT業界は常に変わっていく業界です。これから先も20年後も正直分からない。でも、ロボットとか、人工知能とかが出てきて楽しそうじゃないですか。僕は必ず社会の役にも立てるって思うんだよね」

 

 

口コミか?ITか?異なる属性を上手く使い分ける

サンロフトの主力事業は企業や自治体などのHPや商品のPRサイトの制作だ。入社8年目になる中村允哉さんは、これまでにWebデザイナーを務め、2年ほど前から企画営業を務めている。

もともと高校生の頃からWebデザイナーに憧れていたという中村さん。Webデザイナーから企画営業に異動した当初は、「人と話すことが得意じゃない」という理由から、営業に対してマイナスなイメージを感じていたと言う。しかし、企画営業としてお客様とより密に関わる中で、見える世界が全然違うものになったと言う。

「ホームページを作りたいというお客様は「売上を上げたい」「認知度を上げたい」と思っている方が多いので、その気持ちを汲み取ったうえでサンロフトとしての提案、お客様にとって最適な提案を考えていかないといけない。色んなサイトや物事、時流を見た上で提案を出していくようになりました」

さらに中村さんは、全ての人がITを使いこなしているわけではないからこそ、ITとアナログ的な動きを結びつけた提案を心がけているそうだ。

例えば最近、中村さんが新たにプロモーションを手がけ始めたのは、焼津の魚仲水産加工共同組合の「小川港魚河岸食堂(http://www.yaizu-uonaka.or.jp/shokudo/default.asp)」と「焼津さかな工房(http://www.yaizu-uonaka.or.jp/koubou/default.asp)」という直営店。魚がし食堂は、組合の人だけでなく一般の人も新鮮な魚を楽しめるスポットで、焼津魚工房は東名高速道路の上りパーキングエリアにある食事だけでなく焼津のお土産も購入できるスポットだ。

「他社や他府県の事例も交えながら、お客様の顧客の層に合わせた効果的なプロモーションをブレストしました。ただ、パーキングエリアを盛り上げていくにはITだけでは難しい。口コミを発生させる要素をどう作り上げるかを幅を広げて考えることが必要なんです」

IT企業がマーケティング事業を行う理由

IT企業というと「理系」のイメージが強いかもしれないが、サンロフトでは文系学部出身の社員も数多く働いている。その一人である今井洋志さんは静岡大学人文社会科学部出身で、実は昨年夏に中途採用でサンロフトに入社した。

「もともと県内の信用金庫に勤めていたんですが、入社3ヶ月で辞めてしまいました。働いていく中で、地域に根付くだけでなく、時代の流れを感じながら創造性のある仕事をしたいという思いが強くなっていって。でも、行く宛もなく辞めてしまったので、あの頃は本当に困りました」

その後、大学のキャリア支援室の先生に相談し、サンロフトの松田社長を紹介してもらったのだそう。

「ITって、地方にいてもどこにいても、色んな人と繋がって新しいビジネスやコミュニケーションを生むことができる。静岡から新しいものを生むことができて、そこに自分も携わっていけたら面白いと思いました」

現在、今井さんはパステル事業部という、幼稚園や保育園と企業をつなげる仕事をしている。企業が幼稚園や保育園に向けてPRしたい商品を自社の『パステルIT新聞』などを使って広報し、園に役立ててもらう。

「なぜ幼稚園や保育園?」と思うかもしれないが、サンロフトでは2008年から幼稚園や保育園向けのIT専門紙「パステルIT新聞」の発行等を行っている。保育士不足に悩む園をITによって支援することで、子どもに向き合える時間を増やそうというものだ。

「ITを活用することで教育が変わったり、当事者が笑顔になったり、間接的にいろんな分野・人に携わることができます。まだまだ発展していく業界だと感じますね。学生時代にやってきたこととは全然結び付かないんですけれど、逆に新しいことだらけで、毎日面白く働けています」

人を幸せにするITの可能性

ITを活用し、地域社会や企業の問題解決を行っていくサンロフト。それは単純に機械やサイト制作のためのツールを売るというイメージから脱してこそ実現できる。

「いま、僕らが行っているビジネスや教育保育に留まらないほど、ITが幸せにできる分野は広がっていくと思います。例えば地方創生が言われているけどIT抜きでは難しいんじゃないかな、と僕は思うんだよね」

さらに、ITが幸せにする分野の一つに、松田社長は「お客様の存在と会社という場所から得られる自分たちの喜び」を挙げた。

「ユーザであるお客様に近いというのはサンロフトの一つの特徴だけど、やはりお客様の幸せは、僕らの喜び、幸せに直結します。あと僕は経営者なので、お客様が社員をほめてくれる瞬間が嬉しい。会社という器の中で、色んな人が喜んだり、成長できる。会社という場所は凄く良い場所だなって思うんですよね」

そんなサンロフトが求める人材像は、「勉強好き、素直、プラス発想」。その中でも「素直な人」が大事なのだそう。上司から何かを頼まれたとき、それは上司が過去に経験したことであって、「絶対お前のためになるから」と思って振ってくれた仕事。それを一度受け入れて、「プラス発想」で取り組める人、そして原理原則や基本を手間ひまかけて「勉強できる」人。他業界とは比べ物にならないスピードで変化していくIT業界だからこそ、この3つの連動が仕事にも、個人や会社の成長にも効いてくる。

取材チームの感想
社員と社長との距離が近く、働いている方の笑顔が魅力的でした。取材中に「実現したら面白そう」というプロジェクトが次々にあがってきて、ITから広がる可能性や夢を社員全員で試行錯誤し、向き合っているのだと感じました。従来のIT業界のイメージをこえた提案ができるのは、サンロフトさんがお客さんに近い立場だからこそ実現できるのだと思いました。