大学生のシズカツさん~静岡就職活動研究サークル~


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株式会社エステック

代表取締役 鈴木 誠一 氏

  • UP : 2016/02/25
  • 駿東郡清水町

これがないと飛行機が飛ばない!

静岡にも宇宙につながる夢があった!
「できるから引き受けるわけじゃない」って仰った鈴木社長の一言、奥が深くてカッコイイ! 努力やチャレンジで磨かれた技術が宇宙に羽ばたくという地元企業の話をお伝えします。

成長する技術力で航空宇宙産業を支える

日進月歩を続ける科学技術。なかでも航空宇宙分野は、最先端のテクノロジーによって支えられている。株式会社エステック(駿東郡清水町)は、航空機やロケット等の部品を手がける、日本でも数少ないメーカー。小さな部品一つにもミクロン単位の精度が求められる航空宇宙産業において、海外からも高く評価されている。
「当社で扱うのは難削材とよばれる硬くて加工が難しい素材。航空機の部品は熱や振動に耐えねばならない上に、精度や管理面で非常に厳しい基準があります。それを一つひとつクリアする面白さが、この仕事にはありますね」
そう話すのは代表取締役の鈴木誠一さん。日本で航空宇宙産業を牽引する一人である鈴木さんは「できないとは言わない」ポリシーで数々の注文に応えてきた。「できるかどうか分からないものを引き受けて、できなかったことはありません。それは、難しい課題以上に当社の技術もレベルアップしている自信があるからです」

努力は必ず実る。その精神で匠の技を伝授

現在、社員は40人。平均年齢30歳という若い世代に、鈴木さんは「匠の技」を伝えている。それは、鈴木さん自身が先代である父親から教わったことだそう。
「自動車部品を作っていた父は、刃物を研ぐ素晴らしい技術を持っていて、それが今の難削材を扱う仕事のベースになっています。実際今、経験を積んで仕事に活かしている社員もたくさんいます」
匠の技で最先端技術を追い求める。その際、学力以上に「やる気、努力、素直さ」が大切なのだと、鈴木さんは言葉に力を込める。
「高卒で努力を重ねた社員が、大卒の社員を技術的に追い抜くことが、当社ではよくあります。終業後にも残って練習を積むといった努力で、どんどん成長していくんです」
その積み重ねは性別にも関わりがないという。
「飛行機の部品は軽量ですし、数も多くないため、力仕事の差は大きくありません。最近入社した女性社員も、時には泣きながら努力している。その姿勢は必ず実るのです

舞台は世界。静岡から海外に通じる物作りを

これから社会に出る世代に、鈴木さんは「英語を学びなさい」と繰り返す。航空宇宙産業は世界が舞台。対等に渡り合う場面で英語でのコミュニケーション力の必要性を強く感じている鈴木さんだからこそのアドバイスだ。
そして、高精密が求められる航空宇宙分野は「細かい仕事が得意で納期を守る」日本人に向いていると、鈴木さんは考えている。静岡県内の他企業とも協力し、国内、県内でこの分野を盛り上げようと協議を重ねている。
「静岡県は全国で最も製造業の企業が多い地域。特に浜松を中心とした西部は、医療機器や自動車製造業が盛んで、開発への前向きな気風もあります。そういうところと手を組み、世界に通じる物作りを続けていきたいですね」

本格参入までに5年はかかるといわれる航空産業。トライ&エラーを繰り返し、世界水準といわれる製品を生み出してきた鈴木さんは今、10年先、20年先を見通して、次代への橋渡しに力を注いでいる。

取材チームの感想
工場内はイメージしたものとは違い、床は綺麗に掃除され、リズミカルな音楽が流れていた。そしてそこで働く社員の笑顔や明るいあいさつが印象的だった。若い社員も多く、女性もイキイキ働いていた。航空宇宙分野を発展させる最先端技術が地元静岡にあったなんて!努力は必ず実り、夢は地球を超え宇宙に広がるってことを身近に感じることができ、私達の「できる」という限界が変わるような、とても印象深い取材となりました。